フジ子・ヘミングさん

先日ラ・カンパネラの動画をアップしました!


この曲を知ったのは小学校低学年の時で
当時NHKでフジ子・ヘミングさんが取り上げられて
そこで知ったような気がします。

当時からカンパネラが大好きで
母と車の中で色んな人の弾くカンパネラを流して

この人の演奏はこうだ、ああだ

言い合いながらしょっちゅう聞いていました。


当時の私の手では難しい曲だったので私の中では

大人になったら弾く曲

というイメージだったんですけど




あれ。。。





私気づいたらもう社会人。。。。






いつまで「大人になったら」が通用すると錯覚していた、??



と我に帰り、今更練習していました。
(厳密には大学の頃も遊びで弾いていましたがきちんと手をつけたのは
初めてでした。)


カンパネラの凄いところは

クラシックに興味がなくても
初めて聞いた人ですら、もれなくみんなに

「なんか良い曲だね!!」

と言わせるところ。
よっぽど素晴らしい曲って事ですよね。



そして、
さあ!この曲をアップしよう!と
編集をしていた時に入ったフジ子・ヘミングさんの訃報。


先ほど書いたように私がフジ子・ヘミングさんを知ったのは
NHKスペシャルでしたが
幼い頃見たそのドキュメンタリーの何場面かは
今でもよく覚えています。


遊びたい盛りの時に子供達の中から母に連れ戻され
厳しいレッスンを受けさせられた幼少期

国籍がなく留学にも苦労して
留学先でも努力して努力して
やっと苦労が実るかと思われた時に耳の障害を発覚

お金にも苦労して貧困の中でピアノを弾き続けて
NHKのドキュメンタリーで取り上げられてやっと脚光を浴びたのは
もう60を過ぎた時でした。

本当に彼女は努力の人だったんですね


彼女の音は本当に優しくて深みのある
壮絶な人生というバックグラウンドがあるからこそできる音楽で、
技術のあるピアニストは数多いても
彼女の音楽には特別心を打たれる何かがありますよね。



間違えたっていいじゃない
機械じゃないんだから



と彼女の残した言葉があります。


生きている人がその瞬間にしかないものを作り出す

それはミスをせずに楽譜通りに完璧に弾くって事じゃない

同じ人間で短所も長所もあった作曲家たちが

楽しい気持ちを
悔しい思いを
寂しい心のうちを
誰かを愛しく思う気持ちを

色んな思いを込めて作った曲の後ろ側を読み取って表現する事。



それこそが芸術の神秘ですよね。



フジ子・ヘミングさんの音は
彼女の激動の人生が作り上げた
彼女にしか出せない音なんだと思います。




ちなみにピアニストではもう一人

ランランの音も一瞬で分かります!

美女と野獣の実写を映画館で見た時
バックに流れるピアノの音を聞いて

「この音ランランじゃね?」

と思っていたらエンディングのクレジットで
ランランの名前が書かれていました。笑

フジ子・ヘミングさんとは種類が違いますが
彼の音も丸くて輝きがあって綺麗なんですよね。。


フジ子・ヘミングさんにしてもランランにしても

別にみんな「専用のピアノ」を持ち歩いているわけでもなく
弾いているピアノは我々と同じなのに
どうしてこんなに音色が変わるんだろう🤔

電子ピアノではこうはいかないので

グランドピアノって

めっちゃくちゃ奥が深いんですね。。。


改めて音楽はピアノは素晴らしい🎼🎶


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